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高みを目指すブログ

都内近郊に住む暇を持て余した理系大学生が日常を綴るブログです。主なトピックは、勉強系では金融工学、人工知能、プログラミング、python、日常系では、色々なことを書いて行こうと思います。

JAFEE2日目

2日目の午前はボラティリティセッションでしたが、SVモデルとHawkes過程を組み合わせたStochastic Hawkes過程のベイズ推定はかなり興味が湧きました。拡散ジャンプ過程のジャンプ項をHawkes型のジャンプ項に置き換えるというのは自然な発想ですが、それを実際に組み込んできちんとベイズ推定を行なった研究は貴重だと思います。僕も後でじっくり予稿集を読んでみようと思いました。

他には、ポートフォリオ最適化のセッションで、複数ペアトレード戦略の論文の発表も面白かったと思います。ペアトレードは昔から知られる有名かつ有用な投資手法ですが、機関投資家などがこれを行おうとすると、流動性の問題などからペアの組数を複数に増やさなくてはなりません。こうした問題に直面した時にどのように考えれば良いかということに示唆を与えてくれるような内容でした。また、確率分布推定のセッションでは収益率分布の推定をより正確に行うGRTという手法に関する発表でした。実際、特定の銘柄の収益率分布の推定というのは難しい問題で、いくら過去のデータを多く利用してヒストグラムを描いてもそれはあくまでヒストリカルな分布であって、その分布にそぐわない予期せぬ変動というのは将来十分起こりうります。そうした時に、オプションの価格などから収益率を逆算?する形で投資家などの期待感を織り込んだ収益率分布を推定するというのは大変興味深いなと思いました。

その他色々面白い発表がありましたが、僕の学会レポートはこの辺にしときます。学会に参加したのは去年の夏ぶりの2回目ですが、やはりこういう場所で色々な発表を聞くとその学問領域の全体像みたいなものが浮き彫りになりますし、現状どういう課題に直面しているのかというのもわかるので、自分の研究のテーマ決めなどにとても役立つと思うので、行って聞きに行くだけでも有意義だと改めて思いました。またこれは金融系の学会特有の傾向ですが、実務家の方々も大変多く参加されていらっしゃるので、アカデミアでは聞けないような実務の生々しい部分なども垣間見ることができるのも面白いです。暇を持て余している僕みたいな大学生は是非一度学会に行ってみることをオススメします。(笑)